自立していく子どもの姿には、喜びと切なさが入り混じるものです。
こんばんは。
児童福祉系OLのゆいこです。
あっという間の7月最終日。
今年度も3分の1が終わったのだと思うと、時の流れの早さに驚きを隠せません。
今年度は例年と状況がかなり違い、入園したばかりで初登園から子どもが園に慣れるまでの期間のばらつきも、例年以上に大きくありました。
そんな中での今日の登園時の出来事です。
1歳児のA子ちゃんは、登園し始めてからの2週間、パパママと離れるその瞬間、必ず嫌々と言って玄関でしばしばやり取りが続く日々を送っていました。
ところが今日はそれがなく、ニコッと微笑んで手を振り見送っていたのです。
前日までの様子と違うその姿に、パパママは安心の前に少し戸惑いながら、いってきますと出勤していきました。
それまでの日々も、嫌々しながらも園に入ってしばらくすると笑顔で楽しんで遊んでいましたが、今日はそのままに一日楽しんで過ごしていました。
お迎えの時間になり、A子ちゃんのママが一人で迎えに来ました。
その際に、『朝、笑顔で別れて見送られた時、嬉しかったしほっとする気持ちがあったものの、とてもさみしい気持ちになりました。』と、ママが話していました。
そんなママに対して、私はこう話をしました。
『A子ちゃんのあの姿は、A子ちゃん自身が園生活・友だち・保育者に慣れたことはもちろんですが、それ以上に、パパママが必ず迎えに来てくれるという安心感があってこそです。普段から築かれてきた信頼関係があって、帰る場所があると信じている子どもは、よりのびのびと過ごすようになります。A子ちゃんに対して、パパママの愛情がしっかりと伝わっているからこそですね。』
切なげな表情をしていたママの顔が、ぱぁっと明るくなったことがわかりました。
自立していく子どもの姿には、喜びと切なさが入り混じるもの。
私自身はそう考えていますが、その自立は、必ずしも愛情があるからこそではなく、自立せざるを得ない状況だからこそのものもあります。
喜びと切なさが入り混じるのは、そこに愛情があるからこそだと思うと、そういう形の自立を子ども達がしていく姿をたくさん見ていけるように、現場で出来る限りのことをしていこう。改めてそう感じた出来事でした。