保育施設におけるライフスタイルの変化ー通訳機が導入される日も近い?ー
こんにちは。
児童福祉系OLのゆいこです。
ついに保育現場にも通訳機が導入されるかという、検証結果のニュースを読みました。
株式会社明日香(本社:神奈川)が、静岡県浜松市協力により、同市の保育施設で検証したものということです。
保育現場におけるグローバル化の現状
法務省在留外国人統計によれば、日本在住の外国人は2018年6月末で2,637,251人。
そのうちの半数以上が、永住・定住・長期滞在を希望をしているそうです。
今や外国人の子どもが通うことは当たり前で、私自身、現状勤める施設には登園している子どもがいます。
インターナショナルスクールや保育所に通えばという考えがあったとしても、保護者の仕事の都合による居住環境や定員数、金銭面などによって、それが必ずしも叶うとは言えません。
今後さらに、外国人の子どもが登園することは増えていくのではないでしょうか。
77%の保育者が業務に役立つこと実感
スマートフォンの通訳機だったそうなので、手軽に使うことが出来たことと、何よりも伝えたくて伝わらない内容が、保育者・保護者共に解消される場面が多々あったようです。
特に満足度が高かったのは、送迎時だったようです。
確かに、登園時も体調確認などのやり取りがあるので重要にはなりますが、確認する事項は決まっているので、定型文や項目を作って解消しやすくあります。
ただ送迎時には、1日の生活でどんな風に過ごして何が起きたか、体調面から細かな遊びや生活面での気づきの報告など、伝えたいことがたくさんある中で、細かなニュアンスを伝える必要があります。
同じ保育者として、この結果には納得です。
外国人の子どもを受け入れてきた実体験
今まで、アメリカ・フランス・韓国・中国と、多国籍の子どもを受け入れてきました。
子どもは皆可愛い存在ですし、保護者の方達もとてもあたたかくて、マイナス的なイメージをそこに持つことは微塵もありません。
ですが、悩ましいことが多々あったことは事実です。
子どもは話せなくとも、保護者の方は日本語がある程度話すことが出来るというご家庭が多い中で、どちらも全く話すことが出来ない、日本に来たばかりのご家庭を受け入れた時には特にそうでした。
0歳児の乳幼児であったため、年齢的に言葉が話せないということもあり、私達保育者が全て伝える必要がありました。
連絡帳はひとまずローマ字で書くようにして、伝えたい事柄に優先順位をつけて、お迎えの時間までに言葉を調べて説明する日々。
有り難かったのは、何とかコミュニケーションを取ろうと試みる私達保育者に対して、保護者の方も同じ思いで、粘り強くやり取りが出来たことです。
言葉の壁を越えた関係を築くことが出来た感動はありながらも、やはり、スムーズなやり取りがもっと出来たら。
せめて英会話くらいは出来たら良かったと強く思いました。
さいごに
小学校教育から英会話が導入される昨今、これから保育者になる方達は、英会話が出来る方がより増えることが期待されます。
現状働く保育者も、そこへの努力が必要とはもちろん思います。
ですが、忙しい日々の中で習得に時間を要することは間違いないので、100%完璧で無くとも、翻訳機が施設の必要備品として導入されていくことが個人的に望まれます。
より良い保育のための保育施設のライフスタイルの変化について、これからも考えて動いていきたいと思います。
◆参考サイト◆
明日香、浜松市と「保育専門通訳システム」の実証実験結果を発表!保育現場で多言語通訳を実現、77%の保育者が「業務に役立った」と回答 - 産経ニュース