新年度、期待の新人は奇抜なファッションで現れた〜みんなちがって、みんないい〜
こんばんは。
児童福祉系OLのゆいこです。
ついに新年度がスタートし、私の職場は朝からドタバタでした。
今日から通い始める子どもの中には、やはり泣き出す子もいて、後ろ髪をひかれながら会社に向かうお父さん、お母さんたちの波。
その様子をみて、通い慣れた子の中にも不安感がうつり、落ち着かない様子がみられます。
私たち保育者、職員は、とにかく平常心を保ち、落ち着いて対応することを心がけながら、朝の時間はあっという間に過ぎました。
朝の時間というよりも、今日の一日が本当にあっという間に過ぎ去っていきました。
さて、今日の朝の風景からふと、数年前に通い始めた1人の女の子の初日の朝の風景を思い出しました。
玄関に仁王立ちで現れたその子は、上下にビビットカラーの異なる柄物の服を着て、靴も鞄も柄物で、とにかく柄のオンパレード。
おしゃれを意識してか、大きなツバのハットを被り、ピンクのサングラスもかけていました。
まるで、サンバのカーニバルの如く、賑やかで奇抜なファッション。
これは、期待の新人が現れたなと、私は強く感じました。
一緒にきたお母さんは、
『こんな破茶滅茶な格好で来て、すみません。』
と、すまなそうに挨拶をしてくれました。
そんなお母さんに、私はこう話をしました。
『何が素敵でおしゃれだと思うかは、人それぞれです。こんなに華やかでチャレンジングな色合いのファッションセンス、私にはないので凄いです。』
『個性は人それぞれ。お子さんがどんな風にこれから過ごし、成長していくのか、一緒に過ごす日々が楽しみです。』
私が好きな詩人の金子みすずさんの詩の中に、特に有名だと思われる、"わたしと鳥と鈴と"という詩があります。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速く走れない。私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。(引用元:「みんなちがって、みんないい」—— 金子みすゞが詩に託した思い|人間力・仕事力を高めるWEB chichi|致知出版社)
違いは個々それぞれ。
それぞれに、それぞれの良さがある。
個人的にとても好きな詩の一つです。
さて、その子は実際どうだったかというと、、、。
とにかく明るくて活発で、初めは保育者、職員もなかなか関わり方に苦戦することもありましたが、次第にみんなにとってのムードメーカーとなりました。
成長するにつれて頼もしくもなり、自分より下の子に対しても、お姉さんのようによく面倒をみてくれました、
今はもう立派な小学生です。
最近は色々な影響でありませんが、昨年はよく顔をみせにきてくれました。
今年もたくさんの新人を迎え、しばらくは慌しい日々が続きますが、どんな子どもたちの姿がみられるのか、今から楽しみです。